TOEICのリーディングで最後のPart7に届かない…。私も受験したとき、長文を読むのに時間がかかり、最後は適当にマークした経験があります。実は、多くの受験者が同じ悩みを抱えていて、時間切れは珍しいことではありません。ここでは、初心者でも実践できる時短テクニックを分かりやすく紹介します。
問題形式を知ることが第一歩
シングル・ダブル・トリプルパッセージとは
Part7は英文を読んで答える長文問題です。形式は3種類に分かれています。
- シングルパッセージ:1つの文書を読んで解答
- ダブルパッセージ:関連する2つの文書を読んで解答(例:メールと広告)
- トリプルパッセージ:3つの文書を関連づけて解答
特にトリプルパッセージは文量が多く、多くの人が時間切れになる原因になっています。私も最初はここで手が止まってしまいました。
出題される英文の特徴
Part7ではビジネスの場面で使う英文が多く出ます。例として、メール、案内文、広告、記事、会議の議事録などです。これらは必ず目的があって書かれているため、「この文書は何のためにあるのか」と考える問題がよく出ます。実際の仕事でも役立つ読解力が問われていると感じます。
Part7が難しいと感じる理由
難しいと感じる一番の理由は時間不足です。リーディング全体で75分ですが、Part7だけで54問あります。1問につき1分半ほどで答えなければなりません。さらに本文中から根拠を探す必要があり、速さと正確さの両方が必要です。加えて、言い換え表現が多いので、単語だけでなく文脈を理解する力も求められます。
リーディング時間配分のコツ
理想的な時間の使い方
リーディングはPart5、Part6、Part7の順で解きます。理想的な時間配分は、Part5を10分、Part6を8分に抑え、残りをすべてPart7に充てることです。こうすれば約57分をPart7に使えます。時間配分を意識して練習することが、最後まで解き切る鍵になります。
Part5とPart6を素早く解く工夫
Part5は文法問題が中心なので、瞬時に解けるよう文法の復習を徹底することが大切です。例えば、動詞の時制や品詞問題は一目で分かるようにしておくと速く解けます。Part6は文脈を読む必要がありますが、空欄の前後だけをしっかり見れば答えを絞れます。この2つを短時間で解ければ、Part7に余裕ができます。
Part7に残したい時間の目安
Part7はシングル29問、ダブル10問、トリプル15問の計54問です。最低でも50分は確保したいところです。Part5とPart6を合わせて25分以内に終わらせると、Part7をじっくり読める時間が残せます。
Part7の時短テクニック
設問を先に読む
一番効果があるのは設問を先に読む方法です。問題を先に確認しておくと「本文で何を探せばいいのか」が分かります。私もこの方法に切り替えたことで、闇雲に読まずに済み、解答スピードが上がりました。
キーワードを探すスキャニング
設問を読んだ後、本文からキーワードを探します。人名、地名、数字などを目印にすると答えの場所が見つかりやすいです。例えば「3月10日の会議」という設問なら、本文で日付や会議の単語を探すイメージです。
全体像を掴むスキミング
スキミングはざっと全体を読み、文章の要点をつかむ方法です。特にダブルやトリプルでは、複数の文書の関係を理解する必要があります。私はまず各文書の目的を把握するようにしており、それだけで答えが導きやすくなりました。
TOEIC Part7 学習法と攻略法まとめ
語彙力を強化することが第一歩
TOEIC Part7を攻略するには、語彙力が欠かせません。私自身、専用の単語帳を毎日10分でも続けることで確実に読解スピードが上がりました。特に頻出するビジネス用語や言い換え表現を重点的に覚えると、本番でスムーズに文章が読めます。例えば、purchaseとbuyのような同じ意味を持つ単語を知っているだけで、設問を素早く理解できます。
多読と精読を使い分ける
英文を読む力を伸ばすには、多読と精読の両方が必要です。多読は雑誌記事や簡単なリーディング教材を大量に読む方法で、速読力を鍛えられます。一方、精読は短い文章を細かく分析する方法で、文法や構造を理解する力を強化します。私は毎朝10分を精読に、夜は多読にあてることでバランスよく力をつけました。
音読とシャドーイングで感覚を掴む
速く読めるようになるには、音読やシャドーイングも効果的です。音読は声に出すことで英語のリズムを体に覚えさせます。シャドーイングは音声を少し遅れて真似する練習で、英語を英語のまま理解できる感覚を養えます。私は通勤中にアプリを使って実践しており、日本語に訳さず読める感覚が徐々に身についてきました。
Part7の問題タイプ別攻略法
語彙問題と目的問題の解き方
語彙問題は文脈から適切な単語を選ぶ問題です。例えば「apply」という単語が求人広告で出てきたら「応募する」と推測できます。目的問題は「このメールはなぜ書かれたか」を問う内容で、冒頭や末尾にヒントが多く隠れています。私は冒頭を意識して読むことで正答率が上がりました。
NOT問題と推測問題の解き方
NOT問題は「本文に書かれていない情報」を選ぶ形式です。全ての情報を確認する必要があるため時間がかかります。私は本文の要点をメモすることで効率的に答えられるようになりました。推測問題は「本文から言えることは何か」を問うため、行間を読む力が必要です。例えば、社員の不満を直接書いていなくても、遅延や苦情が増えている記述から推測できます。
ダブル・トリプルパッセージの解き方
複数の文書を関連付けて解く問題では、まず設問を全て読んでおくことが重要です。その後、文書をざっと読み、共通点や相違点を掴みます。私は一度設問を確認してから本文に戻ることで、答えを探す時間が大幅に短縮できました。
よくある質問
TOEIC Part7対策にはどの教材が良い?
公式問題集を徹底的に使うのが最も効果的です。本番と同じ形式で練習できるので安心です。
Part7の勉強は毎日どのくらい必要?
少しでも毎日続けることが大切です。私は1日2問を時間を計って解き、必ず復習する習慣をつけています。
読解スピードを上げるには?
設問を先に読むこと、多読や音読を習慣にすることです。特に音読を続けると、英文を読むスピードが大きく向上しました。
TOEIC Part7 学習スケジュール(1日30分×3か月)
1か月目:基礎固めの時期
・単語帳を使って毎日20語を暗記
・Part7のシングルパッセージを1日1問解く
・音読を10分取り入れて英語のリズムに慣れる
→ 例:朝10分で単語、夜20分で問題+音読
2か月目:スピードと精度を強化
・多読教材を使って1日300〜500語を読む
・Part7のダブルパッセージを週に3セット解く
・シャドーイングを週3回、各15分実践
→ 例:通勤中に音声を聞き、帰宅後に問題演習
3か月目:本番形式で仕上げ
・公式問題集を使って模試を週に1回実施
・トリプルパッセージを中心に練習
・時間を計り、Part7に50分使う感覚をつかむ
→ 例:土日に75分通しで模試、平日は誤答の復習
継続のコツ
私は毎日30分の学習を3か月続けた結果、最後までPart7を解き切れるようになりました。大切なのは「短くても毎日続けること」です。もし疲れていても、単語だけやる日を作れば継続できます。
まとめ
TOEIC Part7は受験者の多くが苦戦する難関ですが、正しい方法で練習すれば必ず突破できます。設問を先に読む、スキャニングやスキミングで必要な情報を探す習慣をつけましょう。そして多読と精読を組み合わせ、音読やシャドーイングで英語を自然に理解できる感覚を磨くことが大切です。私自身もこの流れで学習を続け、時間切れを克服できました。