今日は特別ゲストをお迎えしています。今回はTOEICで高得点を取られた卒業生の方々にお話を伺いたいと思います。今日お越しいただいたのは、SさんとNさんです。お二人に詳しいお話を伺いたいと思います。よろしくお願いします。
ゲストの自己紹介
では、まずお二人に来ていただいた理由ですが、お二人とも顔出しと名前出しはNGということで、そのように呼ばせていただいています。簡単に自己紹介をお願いできますか?では、まずSさんからお願いします。
Sさん:「はい、Sと申します。現在は会社員をしており、仕事の一環で少し翻訳業務も行っています。それで、ロッキーで学ばせていただきました。よろしくお願いします。」
ありがとうございます。では、第Nさん、お願いします。
Nさん:「Nと申します。私も現在は会社員として働いています。翻訳について学びたくて、7期で参加しました。よろしくお願いします。」
ありがとうございます。
TOEIC高得点者としての実績
お二人とも翻訳塾では優秀な方々だったのですが、TOEICでも高得点を取られているとのことです。前回は英検1級対策で熟成の方にお話を伺いましたが、今回はTOEICについてお話を聞きたいと思います。TOEICは形式が時々変わることがあると思うのですが、最近の変更について教えていただけますか?
Sさん:「はい、TOEICの形式が変わったのは2016年で、その時から現在の形式になったようです。」
なるほど。現在のTOEICの形式について簡単に説明していただけますか?実はかなり前に受けたので、忘れてしまいました。
Sさん:「おそらくリスニング100問、リーディング100問という構成は変わっていないと思いますが、リスニングの内容が少し変更されました。リスニングのパート1では写真の描写、パート2では質問に対して季節に応じた回答を選ぶ形式が取り入れられました。以前よりも得点が取りやすくなっています。また、対話形式の長めのパート3が増えたという点がリスニングの変更点です。リーディングも同様に、文法や語彙問題のパート5が少し減り、長文問題が増えました。」
なるほど、わかりました。制限時間や試験の長さについては変わっていないのですね?
Sさん:「はい、その点は変わっていません。」
ありがとうございます。
SさんのTOEIC高得点取得の秘訣
では、ここからはお一人ずつ詳しくお話を伺っていきたいと思います。まず第6期修了生のSさんに、TOEICの高得点についてお聞きします。Sさんは、いつ高得点を取られたのでしょうか?
Sさん:「私は一度、2014年12月に990点を取っています。それが最初の高得点です。その後、2018年には980点を取って、これが私の最高点です。」
すごいですね!何回か受けられたとのことですが、TOEICの対策としてどのような勉強をされましたか?
Sさん:「私はまず対策本を使って勉強していました。『新教育テスト全般と完全攻略』という本で対策をしました。この本は私に合っていたと思います。内容としては、各パートごとの効率的な解き方が書かれており、その後に簡単な練習問題、最後に模擬問題がついている形でした。各パートの時間配分も書かれていて、戦略が立てやすい構成でした。こうしたやり方で、あとは数をこなすことが大事だと思いました。」
その本が自分に合っていたということですね。
Sさん:「はい、最初に見つけた本がとても良かったです。自分で選んだわけではなく、周りの人から勧められた本だったんですけど、それが自分にピッタリでした。」
その本を何回も繰り返し読んだりしましたか?
Sさん:「はい、試験日が決まっていると、その前に1回読んで試験を受け、その後1ヶ月くらい空くので、また試験を受ける前に再度読み直しました。1回目よりも読み時間が短縮できたので、重要なポイントにマーカーをつけて、流し読みしないように意識していました。」
なるほど、それで何回も受けて高得点を取られたわけですね。
Sさん:「はい、試験結果を見返すと、990点を取ったのが7回目、980点を取ったのが11回目でした。」
すごい回数ですね。その7回目や11回目は、毎月受けていたのですか?
Sさん:「はい、10月、7月、10月、8月、11月と、同じ点数を3回取ったこともありました。」
大学のコースで、TOEICの点数を提出する期限があったので、それに合わせて集中的に受験していた時期もあったのですね。
Sさん:「はい、数を重ねていくことで、試験慣れしてきました。そのおかげで、より効率的に点数が取れるようになったと思います。」
Sさん:
そうですね、やっぱり試験会場って自分の部屋とはまた違う感覚がありますし、その時の動きや状態というのは、試験会場でないとわからない部分があるんですよね。1回目はすごく緊張すると思いますけど、何回か受けていくうちに慣れてくるんじゃないかなと思います。
Nさん:
なるほど、そうですか。じゃあ、何回か受けて、最終的に最高得点を取られたということですね。
リスニングの難しさ
Sさん:
いろいろな試験がある中で、リスニングなどもありますよね。Sさんにとって難しいと思ったのはどんなところでしたか?
Sさん:
やっぱり時間ですね。常に時間との戦いで、前から順番に解いていくと、長文の問題でどうしても時間が足りなくなってしまうんです。焦っていると、頭に内容が入らなくなりますし。でも、しっかり読まないと問題が解けないので、そこがずっと苦労していた点ですね。
Nさん:
なるほど。それで、どんな対策をしたんですか?
Sさん:
私は後ろから解くようにしたんです。最初の方では時間がありますよね。その間に長文をしっかり読んで問題を解きます。時間が減ってきて焦ってきたときに後ろから解き始めると、問題がどんどん短くなっていくんです。長文の穴埋め問題もあって、最後は単語選びや語彙に関する問題になります。これが焦っていても、精神的にまだ楽なので、それを自分の中で途中から変えたことで、だいぶ楽になったと感じています。
順番を変えたことでの効果
Nさん:
そうですか、順番を変えることで気持ちに余裕ができたんですね。
Sさん:
はい、英検でも似たようにやりました。
Nさん:
その方法に気づいたのは何回目ぐらいですか?
Sさん:
結構思い出すんですけど、なんとかしたいと思って始めた気がします。何回か受けても同じところでつまずいていたので、それで試してみたんだと思います。
使用した教材について
Nさん:
それでは、Sさんはその方法を試して、最終的にはお気に入りの教材を見つけたということですね。最初に使った教材は、その過去問だけだったんですか?
Sさん:
はい、基本的には過去問だけでやってみました。
Nさん:
それだけで十分だったんですね。例えば、リスニングを集中的に強化しなければならなかったとか、他に特別な教材は使わなかったんですね?
Sさん:
そうですね、特別にTOEIC対策用の問題集を買ってやったということはありません。リスニングに関しては、留学経験がありまして、9ヶ月間ほど英語を使っていたんです。現地で早い英語を常に聞いていたので、日本に帰ってきてから英語のリスニング問題を聞くと、逆にゆっくりに感じるようになりました。
リスニングの工夫
Sさん:
そのため、リスニングに関しては今でも英語のポッドキャストを聞いています。歩いているときや移動中にイヤホンをつけて、ネイティブが話している番組を流すことが多いです。そういう番組は速いですし、全てをその場で理解しようとしなくても良いんです。流しているだけで耳が慣れてきます。
Nさん:
なるほど、そうやって耳を慣らしているんですね。特におすすめのポッドキャストなどはありますか?
Sさん:
おすすめは、今ちょっと重視しているのですが、「ジャパンタイムズのダイブ」というポッドキャストです。日本に関する話題を英語で話してくれるので、元々自分が少し知識があることを外国人の視点で話してくれる点が面白いです。会話の内容がすぐに頭に入ってくるので、非常に便利です。
英語の習得方法
Sさん:
他にもいろいろありますが、興味を持っているテーマのポッドキャストを聞くと良いですね。自分の興味があるものを聞くことで、より効果的に学習できます。
Nさん:
なるほど。普段から英語に耳を慣らすようにしているんですね。暇な時間があれば、隙間時間にポッドキャストを聞くようにするという感じですか?
Sさん:
そうですね、その通りです。
高得点を目指すアドバイス
Nさん:
では、TOEICの高得点を目指している方に向けて、アドバイスがあれば教えてください。
Sさん:
私がやってきたことをお伝えしますね。まず全体像をしっかり把握して、どんな問題があるのかを理解します。その上で、それぞれの問題をどう解けば早く解けるのかを学び、実践していくことが重要です。その過程で、自分の足りない部分が見えてきます。私の場合は、長文を読む時間が足りなかったり、単語力が足りないと感じました。それを改善するために、集中的に取り組みました。
Sさん:
そして、過去問を解きながら進めていくことで、自分の進歩を確認することができます。自分の苦手なところを見つけて、そこに焦点を当てることが大事です。教材を1つやったら安心せず、必ず自分の弱点を克服する方法を考えてみることが大切だと思います。
Nさん:
なるほど、弱点を見つけて、それに合わせて集中的に対策をしていくということですね。
Sさん:
はい、そうです。その繰り返しが一番効率的だと思います。