はい、今回からですね、「目標スコア別にどんな参考書を使っていけばいいのか教えてください」という企画を始めていきたいと思います。
今回はもい先生にご登場いただきます。たくさんのTOEICで悩んでいる方をこれまで指導されてきたと思うので、初学者の方がまず400点ぐらいを目指すときに、「これはやった方がいいんじゃないか」という参考書を、一挙にまとめて教えていただきたいと思っています。
これは本当に有益な内容になると思うので、ぜひ参考にしていただいて、目標達成に役立ててもらえればと思います。
■ まずは単語から!音声付きで耳からもインプット
はい、まずは単語ですね。単語はやっぱり、手前味噌ながらになりますが、『TOEIC L&Rテスト 品詞別単語』ですね。
この単語帳には、収録されている単語を「流し音声」として耳からインプットできるようにしたのもありますので、そちらもぜひ活用してみてください。
■ 文法対策はゼロから!ステップアップも意識
続いては文法ですね。文法については『ゼロからスコアが稼げるドリル』があるので、まずはこちらから取り組んでもらうと良いと思います。
そして、これをある程度やってできるようになってきたら、『TOEIC L&Rテスト 文法問題 初めの400問』に進んでもらえると良いですね。
初級者が取り組むと、最初のセクションがかなり長く感じるかもしれませんが、禁止事項などの解説がとても詳しく書かれていて、理解しやすい構成になっています。
■ 総合対策には「書き込みドリル」がおすすめ
全体的な総合対策としては、『書き込みドリル 全パート入門編』がおすすめです。これは、すべてのパートの入門的な内容が詰まっていて、総合的に基礎力を固めるのに適しています。
■ リスニング対策にも「ゼロから」シリーズが活躍
リスニングに関しても、『ゼロからスコアが稼げるドリル』が使えます。
ただし、この教材に出てくるパート3や4は、最初は難しく感じたり、長すぎると感じる人もいるかもしれません。
■ リーディング対策は「パート7のテクニック」で!
リーディングなら、中村澄子先生の『パート7の解答テクニック』が非常に役立つと思います。
ここからさらに公式教材へ進むなら、レベル的に『公式TOEIC Listening & Reading 500プラス』が良いですね。
■ 「公式問題集」は時期を見て活用を
『公式問題集』は少しレベルが高いので、この段階ではやや難しいかもしれません。
「ちょっとこれは難しい」と感じる人には、プラスでやる教材として『金のパッケージ』があります。これは総合対策本ですね。
■ ただし最初は「単語力」が命!
ただ、やっぱり何より大切なのは単語です。『ゼロからスコアが稼げるドリル』と『品詞別単語』ですね。この2つをしっかりやって、書き込みながら理解できるようになってから次に進むのが良いと思います。
■ 「5割正解」で進むのは危険!
よく、「1周さらっとやって5割くらい正解できるようになったから次に行こう」という方がいますが、それではダメです。
その状態で『公式500プラス』や『金のパッケージ』に進んでも、かなり苦戦してしまうと思います。
やはり基礎の基礎として、100%近く答えられるようになるまで繰り返してやり込むことが大切です。
■ 単語帳は繰り返し学習を!
『品詞別単語』には600語が収録されており、そこまで語彙数が多いわけではないので、何度も何度も周回して完璧に覚えていってください。
■ 初級者向けのステップとしてのまとめ
ということで、今回はTOEIC初級者がやるべき参考書についてご紹介しました。
まずはここで紹介した教材を完璧にして、それができたら次に出すのを見て、よりレベルアップしていってもらえると良いんじゃないかと思います。
■ パート別に学びたい人には「初心者特急」も!
もし「それぞれのパートをちょこちょこやりたい」という方には、『初心者特急』シリーズがあります。各パートごとに特化した特急シリーズもありますので、そちらもチェックしてみてください。
■ 600点を目指す人へ!2025年版の教材選び
今回は「TOEIC600点を目指す人向け2024年版おすすめ教材」というテーマで、TOEIC満点を100回以上取得しているもい先生に、最新のおすすめ教材を伺いました。
■ 単語と文法:まずはここから!
まず単語については、やはり私の『品詞別単語』がおすすめです。これが終わったら、『銀のフレーズ』に進んでもらえたらと思います。
『品詞別単語』は600点を目指すならマストで、100%全部完璧に言えるくらいまで到達してほしいですね。
文法については、『TOEIC L&Rテスト 文法問題 初めの400問』が良いと思います。
これが難しいと感じる場合は、初級者向けに別のも出していますので、そちらの参考書から取り組んでいただければと思います。
■ ステップアップには「デルセン」も
文法が得意になってきたと感じたら、『デルセン』に進んでも良いと思います。『初めの400問』には語彙問題は含まれていませんが、『デルセン』では語彙問題にも触れられています。
■ 総合対策と模試対策には「金のパッケージ」&公式教材
総合対策としては『金のパッケージ』が良いと思います。
リーディングやリスニングを個別に勉強したい場合は、『プラクティス』シリーズを使って、模試対策としてはやはり『公式TOEIC問題集』をやっておきたいですね。
本番形式で2時間しっかり練習しておくことも大切です。
『公式500プラス』も出ていて、形式に慣れるのにも最適です。基礎問題を学ぶには非常に良い内容になっています。
■ 苦手な人は「500プラス」から!焦らず実力をつけよう
苦手な人はまず『500プラス』から練習して、そこから『プラクティス』や『公式問題集』につなげていくのが良いですね。
これらの教材をきちんとこなせれば、TOEIC600点を目指すうえで十分な力がつくと思います。
■ いきなり公式問題集は非効率!まずは完成度を重視
まだ無理だと感じたら、ぜひ1つ前のをチェックして、そこで紹介している参考書から始めてください。
いきなり公式問題集に手を出す方も多いですが、正直、今回紹介した教材をすべて完璧にすれば、それだけで600点は余裕で超えられると思います。
『デルセン』や『銀のフレーズ』を完璧にするのは時間がかかるので、定期的に復習して、内容を忘れないようにインプットし続けてください。
600点突破者向け 730点を目指す人のための教材紹介
はい、それでは、TOEICで600点を突破した方向けに、730点を目指すためのを、次回アップしますので、お楽しみにしていてください。
今回は「英語やならENG」より、730点を目指す人向けの、2024年版おすすめ教材をご紹介していきます。
まずは単語帳からですが、やはり『金フレ(出る単特急 金のフレーズ)』が定番です。ただ、「日本語と英語が1対1で並んでいるのがちょっと気になる」という方には、『金のセンテンス』など、別バージョンの単語帳もありますので、そちらを使っても問題ありません。載っている単語はほとんど同じですから、自分に合ったものを選んでいただければ大丈夫です。
文法対策:まずは「出る1000問」から
次に文法対策ですが、まずオススメなのは『出る1000問(通称:でるせん)』です。
ただ、「いや、こんなにたくさんの問題はこなせないよ…」という方は、『金の文法』を使ってもOKです。著者はどちらも同じ方ですし、『金の文法』の方が問題数が少なく、単元ごとに進められるので、取り組みやすくなっています。
それが終わったら、『文法特急』に進みましょう。こちらはランダム形式で文法問題が出てくるため、単元別ではありません。その分、手軽に取り組めますし、通勤中や電車の中などでも使いやすい、薄い本です。
「単元ごとに知識をインプット → 文法特急でランダム演習によるアウトプット」という流れで使うのが理想的ですね。
総合対策:金のパッケージか完全攻略シリーズを
そして、総合対策としては、『金のパッケージシリーズ』がまずはオススメです。ただ、「いやいや、もう少しハイレベルな教材に挑戦したい!」という方には、『TOEIC L&Rテスト 全パート完全攻略 800点プラス』という教材もありますので、そちらを使っても問題ありません。
どちらを選ぶかの目安としては、実際に本を開いて、「あ、もうこれ知ってるな。TOEICについてはある程度理解してるな」と思ったら、完全攻略シリーズのような、より上級者向けの教材に進んでも良いです。
逆に、「いや、まだ知らないことが多いな」と思うようであれば、まずは『金のパッケージシリーズ』でしっかり基礎固めをするのがオススメです。
演習教材:リスニング・リーディング強化に
さらに、リスニングやリーディングの演習をしたい方は、公式から出ている『リスニングプラクティス』や『リーディングプラクティス』が非常にオススメです。
そしてやはり、模試は欠かせません。演習の最終段階では、公式の模試を使いましょう。
公式問題集は、Vol.10から遡って使うのがオススメです。Vol.1から始めるのはあまり推奨しません。
そのほかにも、『650点プラス』という教材がありますので、自分のレベルに合わせて選んでください。
ただし注意点として、模試は解説がついていないものも多く、独学だと難しく感じる部分もあるかもしれません。その点はあらかじめ理解しておいたほうが良いでしょう。
究極の模試に進む前に
もし、「いや、もう模試は全部解いちゃったよ!」という方には、『究極の模試600問プラス』という教材もあります。これも非常によくできた教材です。
ただ、ここでご紹介した4冊、全部しっかりやろうとすると、かなりの問題数になります。「サクッと終わらせよう」と思っても、そうはいきません。やはり、1冊1冊を丁寧に取り組み、復習まできちんと行ってください。
特に、公式問題集を解いたときに出てきた「知らない表現」は、その場でしっかり覚えることが大事です。
そうやって丁寧に進めていけば、究極の模試を使う頃には、すでに730点は超えている、という状態になっているはずです。
単語・文法は継続的に
そして最後に、学習の中で意識していただきたいのは、「単語や文法の復習を怠らないこと」です。
総合対策本やリスニング・リーディング教材に取り組んでいるときでも、定期的に単語帳や文法書に戻って、知識を再確認するようにしてください。
忘れないように、繰り返し復習することが、本当に大切です。