「TOEIC700点って、具体的にどんなメリットがあるんだろう?」「本当に就職や転職に役立つのかな?」と疑問に思っていませんか?TOEICの勉強を頑張っているけれど、なかなかモチベーションが上がらないという人もいるかもしれません。この記事では、私自身がTOEIC700点を取得した経験から、700点台がもたらす具体的なメリットを、就職・転職、そして日々の英語学習の観点から解説します。この記事を読めば、あなたのTOEIC学習へのモチベーションがきっと高まるはずです。
TOEIC700点の立ち位置を把握しよう
まずメリットをお話しする前に、TOEIC700点というスコアの立ち位置を明確にしておきたいと思います。
TOEICを運営しているIIBCが公開している、2021年11月のスコア分布によると、745点までのスコアに受験者全体の約70%が分布しているという結果が出ています。つまり、TOEIC700点というのは受験者の上位30%にあたるということです。
TOEIC Listening & Readingの試験の平均点は、現在およそ600点前後と言われていますので、それを踏まえると、700点で上位30%に入るというのは妥当な数値だと感じます。おそらく、日本人全体の英語力と比較すると、それ以上に上位に位置していると考えられます。
日本の生産年齢人口はおよそ4,500万人ですが、TOEICの年間受験者数は約200万人程度。つまり、受験している人は全体の数%に過ぎません。しかも、TOEICを受験している層は英語に対する意識が高いか、あるいは仕事や学業などで英語を必要としている人たちです。そんな中で上位30%に入るということは、日本人全体で見れば、非常に英語力が高い部類に入ると言えるでしょう。
つまり、TOEIC700点というのは、それだけで「貴重な英語力を持った人材」であるということを踏まえて、私が実際に感じたメリットをお話ししていきます。
英会話に自信を持って踏み出せる
「英会話に自信を持って踏み出せる」ということです。
もちろん、TOEIC700点未満でも英会話学習を始めていいとは思いますが、個人的な見解としては、700点未満で英会話学習に踏み出すのは少し効率が悪いように感じます。
英会話はあくまでも会話ですから、キャッチボールを成立させるためには、相手が言っていることを正確に理解し、それに対して自分の考えを返す必要がありますよね。
TOEIC700点を取得している方は、リスニングセクションでおよそ400点前後を取っているケースが多いので、相手が話している内容が極端に難しくなければ、概ね理解することができます。
特に、一般的な英会話スクールでよく採用されている、フィリピン人講師の英語は、ネイティブスピーカーに比べて話すスピードもゆっくりで、発音も明瞭です。ですので、TOEIC700点取得者であれば、十分に聞き取れると思います。
キャッチボールが成立すると、会話が楽しくなり、結果として学習も楽しくなります。その結果、モチベーションにもつながりますし、英会話の上達スピードも一気に加速します。
私も実際に英会話学習を始めたのは、TOEIC700点を超えてからでした。オンライン英会話でフィリピン人講師の方に教えていただきましたが、最初から相手の言っていることが聞き取れないということはなかったので、スムーズに学習を始められました。
履歴書に堂々と書ける
「履歴書に堂々と書ける」ということです。
先ほど述べたように、TOEIC700点というのは全受験者の中で上位30%。そして、TOEICは年間200万人以上が受験する超大規模な試験です。つまり、就職市場では多くの企業が認知している試験であり、その上位30%ということで、評価されない理由はありません。
ですので、履歴書にも堂々と記載できます。実際、多くの企業が採用時にTOEICスコアを参考にしていますし、「TOEIC 昇進」などで検索していただければ分かる通り、日本の名だたる企業が管理職への昇進基準としてTOEIC700点を設定している例も多いです。
つまり、就職活動でも、入社後でも、そのスコアの価値はしっかり発揮されるということですね。
TOEIC700点で広がるキャリアの可能性
キャリアの選択肢が広がる
TOEICで700点台を取ると、キャリアの選択肢が一気に広がります。例えば、海外事業部への異動や海外出張のチャンスが出てきます。さらに駐在員として海外で働く道も見えてきます。私の知人も、700点を突破したことで外資系企業への転職がスムーズに進んでいました。TOEIC700点は、将来の可能性を広げるパスポートのような存在です。
業務で英語を使う機会が増える
700点台になると、実際の仕事でも英語を使う場面が増えます。例えば、海外の取引先とのメール対応や市場調査、英語でのプレゼンの機会などです。私も700点を取った後、上司から海外とのやり取りを任されることが増えました。勉強で覚えた知識を実務で活かせるので、さらに英語力を伸ばせる良い循環が生まれます。
英語のコンテンツを字幕付きで楽しめる
「英語のコンテンツを字幕付きで楽しめるようになる」ということです。
たとえば、ディズニー映画のような比較的平易な英語で構成されている作品や、TEDのようなプレゼンテーション形式の英語コンテンツであれば、字幕付きであれば十分楽しめるようになります。
この段階から、英語を「学習」するだけでなく、「娯楽」として楽しめるようになってきますので、さらにモチベーションも上がりやすくなります。
また、英語以外に専門分野を持っている人にとっては、英語を活かしてより広い情報ソースから、正確な情報を得ることもできるようになります。専門領域の知識と英語力の相乗効果によって、大きなアドバンテージを得ることができるのです。
実際、私も物理専攻の大学院在学中に英文の論文を読み込み、それを自分の研究にフィードバックすることで、研究成果をより発展させることができたという経験があります。英語を使って情報の幅を広げられることの素晴らしさを、身をもって実感しています。
2-1. 【メリット1】書類選考の通過率が上がる
TOEIC700点台は、就職・転職活動における書類選考で大きなアドバンテージとなります。多くの企業が、英語力を重視する部署や職種で、TOEIC700点以上を応募条件や優遇条件として掲げています。履歴書に「TOEIC700点」と記載することで、採用担当者に**「この人は、英語を使って仕事ができる」**という強い印象を与え、書類選考の通過率が格段に上がります。これにより、志望する企業へのチャンスが大きく広がります。
よくある質問
TOEIC700点はすごいのか?
はい、かなり評価されるスコアです。TOEICの平均点は公式データで600点前後とされています。つまり700点台は平均を大きく超えており、客観的に英語力を証明できる強力な指標です。
TOEIC700点までに必要な勉強時間は?
現在のスコアにもよりますが、一般的には100点上げるのに200〜300時間ほどかかるとされています。毎日2時間ほど勉強を続ければ、数か月から半年で到達できる可能性があります。
700点を取った後に英語力をさらに伸ばすには?
実践的な学習を日常に取り入れるのがおすすめです。例えば、オンライン英会話で会話力を磨いたり、英字新聞や海外ニュースを読む習慣をつけることです。さらにTOEICのS&W(スピーキング&ライティング)試験に挑戦すれば、ビジネスで必要な発信力も伸ばせます。
まとめ:他人の物差しに惑わされず、自分のペースで進もう
以上、TOEIC700点を取ることで得られる3つのメリットをご紹介しました。
勉強を続けていると、中にはネガティブなことを言ってきたり、「自分はもっと高得点を取っている」と言って、あなたの目標をバカにしてくる人もいるかもしれません。
でも、そういう人たちは基本的に無視していいと思います。それぞれ目的も専門分野も環境も違う中で、自分の物差しばかりを押し付けてくるような狭い視野の人と関わっても、損をするだけです。
ですので、そういう人たちはスルーして、あくまで自分のペースで、自分の成長を楽しんでいきましょう。